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MUSEO POPOL VUH    ポポル・ブフ博物館

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    (Museo Popol Vuh en la Universidad de Francisco Marroquín)

グアテマラ市内には国立考古学民俗学博物館の他に、この ポポル・ブフ博物館 が あります。 フランシスコ・マロキン大学(私立)が個人収集家から寄贈されたコレクションをもとに開設した博物館で、1997年に現在の大学構内に移転され、 質の高いマヤの遺物が公開されています。 写真は博物館が入った建物の外観です。

国立博物館よりは小規模ですが、素晴らしい展示物が整然と陳列され、「こんなものがここに!」 と言うような驚きもあって、マヤ・ファンにはお奨めの 博物館です。 寄贈はその後も続くようですが、国立博物館との関係も気になるところです。

(訪問日 2010年11月18日) 画像

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           (Ascensor para subir al tercer piso del Museo)

博物館は建物の3階にあり、写真のエレベーターで3階まで昇ると博物館の受付があります。


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ガイドブックに博物館のフロアプランがあったのでスキャンしました。 赤い矢印が入り口で、ここから入って時計回りに展示を見ていきます。  (フロアプランは画像クリックで大きくなります)


特別展示、展示室 1 Sala Especial, Sala 1
入り口を入ると最初が特別室で、寄贈などによる新たな収蔵品が展示されるようです。 特別室の次が展示室 1 で、地域区分の説明を始めとして、 先古典期の展示室 2 から始まる展示の導入が行われます。

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 (Moldes para Orejeras, Período Clásico, Santa Rosa)

まず最近の寄贈品から耳飾りを作った抜き型。 太平洋岸のサンタ・ロサ県で 300個位 まとまって発見され、古典期に耳飾りの工房があったと 考えられ、花模様や幾何学模様の陶製の耳飾りが大量に作られていたようです。 王や高位の貴族は翡翠製の耳飾りをつけていましたが。

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 (Qaaw'a Sotz = Sr. Murciélago)                 (Cabeza Antropomorfa)

左はケクチ語で Qaaw'a Sotz (クアワ・ソッツ?=コウモリ人間)と名付けられた石像(高さ60cm)、これも 2005年の寄贈品のようです。 ホンジュラスと 国境を接するイサバル県にあったもので、元を辿るとコパン川の氾濫で崩れ落ちてしまったコパン遺跡神殿 20 を飾った彫刻の可能性があるそうです。  コパンの彫刻博物館には 少し形の異なるコウモリ人間の石像 が飾られて いましたが、こちらの方がかなり保存状態が良く、氾濫で崩れる前に持ち出されたものかもしれません。

右の頭部の石像は説明が見当たらず詳細がわかりませんが、パレンケの パカル王の彫像 と顔つき、 髪型などが酷似しています。 出所が確認出来ないのは残念ですが、それにしてもコウモリ人間と言い、この石像と言い、素晴らしい展示品で、 最初から期待が膨らみました。

展示室 2 先古典期  Sala 2 Período Preclásico
展示室 2 にはマヤ創生期にあたる先古典期中期(1000-300BC)、後期(300BC-250AD)の土偶、土器類が集められています。

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      (Figurilla de La Blanca, San Marcos, Preclásico Medio)
         (Efigies Femeninas, Costa Sur o Altiplano, Preclásico Medio)

左はメキシコ国境沿いのサン・マルコス県ラ・ブランカ遺跡からの土偶、先古典期中期です。右の女性像も先古典期中期ですが、出所不明、 南海岸か高地からのようです。 先古典期の土偶の展示は国立博物館よりここの方が充実しています

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 (Figurillas de Período Preclásico : La del centro proviene de El Salvador)

同じく先古典期の土偶。 中央は出所がエルサルバドルの女性像、左は男性像で、右の土偶は手の向きが変えられるようです。 男性像のみ中期とあり、 他は先古典期とだけ記されていました。 左右のものはグアテマラの南海岸か高地からのものです。

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 (Vasija con Efigie, Preclásico Medio)   (Cuencos con Efigies, Preclásico Medio, Kaminajuyú)

これは先古典期中期の彫刻された肖像の付いた壺で、右の写真の2点はカミナルフユからのものです。

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 (Vasija tipo Zapato, Preclásico Tardío) (Vasija de Calabaza, Preclásico Tardío)

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 (Cuenco con figura de Pez, Preclásico Tardío) (Cuenco de Piedra, Kaminaljuyú, Preclásico Tardío)

先古典期後期になると、形も凝ったものが作られたようです。 左上の靴型の壺はグアテマラ中南部で特徴的な形式で、右上の壺はカボチャが 模られています。 左下は魚の形をしたユニークな壺で、右下は石を削って造られたカミナルフユ出土の壺、王墓から類似の副葬品があり、王族の 使用に供されたものと考えられます。

展示室 3 先古典期  Sala 3 Periodo Preclasico
展示室 3 も先古典期で 主に石造物が集められていますが、壁には嬉しい複製画がありました。

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 (Reproducción de pintura mural de San Bartolo)

21世紀になって発見され、マヤ最古とされるサン・バルトロ遺跡の極彩色壁画の複製です。 ナショナル・ジオグラフィックの記事でこの発見は 読んでいましたが、大きなサイズの複製はやはり迫力ありました。

炭素年代測定法で 紀元前 100年頃の壁画と特定され、実物は経年変化でかなり劣化していて、複製画は最新技術で再現したものですが、エル・ミラドールの漆喰彫刻 同様 マヤ文明の起源を遡らせることになった貴重な壁画です。  神殿内の北壁と西壁に壁画が見つかり画像は北壁のもの。 下の全体画像はクリックすると大きな画像が開きます。

ナショナル・ジオグラフィックのニュース に少し詳しい 説明があります。

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(Animal Mitológico con Niños, Costa Sur, Preclásico Tardío) (Esculturas Liticas, Período Preclásico)

さて、展示室 3 の主役は先古典期の石造物。 左は先古典期後期、南部海岸からの彫刻で、神話上の動物を子供が後ろ手に支えているユーモラスな モチーフです。 他にも先古典期のいろいろな石造物が集められていて、中・南部地方特有の太鼓腹やキノコの形をしたもの、トウモロコシやジャガーの神を 彫ったものもあります。

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 (Altar 7 de forma Sapo, Kaminaljuyú, Preclásico Tardío)

カミナルフユの祭壇 7 も展示されていました。 先古典期後期の祭壇で、細かく見るとカエルの皮膚の模様まで彫り込んであります。

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 (Trono de Kaminaljuyú, Preclásico Tardío)

同じくカミナルフユから、玉座の断片です。 4本の脚で支えられた玉座だったそうです。
ポオル・ブフ博物館にはカミナルフユのモニュメント 33 と 55 (古典期)も展示してありました。

カミナルフユからの出土物は、国立博物館とミラフローレス博物館の展示が充実しており、展示物の多くはカミナルフユのページ の下の方に まとめてあるので参照ください。

展示室 4 古典期 前期  Sala 4 Período Clásico Temprano
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 (Maqueta de parte central de Tikal)

展示室 4 は古典期前期です。 古典期に入るとカミナルフユは繁栄を続けますが、高地、南部海岸のグアテマラ中南部は停滞し、北部低地が ティカルを中心に活発な建築活動を伴って隆盛を迎える事になります。 (画像クリックで大きな画像が開いて スペイン語ですが説明文が読めます。)

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 (Altar 1 de Naranjo, Período Clásico Temprano)

これはナランホの祭壇 1 。 石造物としてまとめて先古典期の展示室 3 に置かれていましたが、593年に奉納された、つまり古典期前期の祭壇です。

ナランホは組織的な略奪を受け、古典期後期の石碑が 5本だけ国立博物館 にありましたが、 この祭壇 1 はナランホの石造物の中で最も古いものになります。 長命だったアフ・ウォサル王(在位 546AD-615- ) によりナランホの歴史が刻まれ、 学術的にも貴重な祭壇ですが、私的コレクションになっていたのでしょうか?

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 (Base de Incensario y Incensario, Extraidos de Lago de Amatitlán, Clásico Temprano)

グアテマラ・シティー南郊外のアマティトゥラン湖は古くから祭礼の場として用いられ、祭事の後に香炉などが投げ込まれた為に、多くの遺物が水中から 回収されています。 左は戦士の頭部の装飾がついた香炉立て、香炉を載せる3本の爪が上部にあります。 右は香炉立ての上に置いた香炉で、 コウモリの装飾がついています、ミッキーマウスそっくりですが。

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     (Mujer con Pato y Tapadera de Incensario de Tipo Teotihuacano, Clásico Temprano)

左は香炉の蓋で、膝にアヒルを載せた女性が表されています。 右も香炉の蓋でテオティウアカン風の蝶結びの被り物を着けた戦士です。 いずれも南部海岸の 古典期前期のもの。

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    (Vaso Tetrapode)            (Vaso Tetrapode)

先古典期から古典期前期に入る頃から多彩色の壺が作られるようになり、左は先古典期に特徴的な丸い四足が付いた多彩色の壺で古典期前期の初期 ものと思われます。 描かれているのは鹿です。 右はペテン地方で特徴的な蓋付きの多彩色容器で、ティカルで類似のものが多く発見されています。

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(Cuenco policromado con efigie zoomorfa en su tapa) (Vaso Tripode, Costa Sur)

左はまた見事な極彩色の蓋付き容器です。 部屋の中央に置かれていてポポル・ブフ博物館の誇る逸品のようです。 取っ手の魚を銜えた鳥は ポポル・ブフ で双子の兄弟に退治されるブクブ・カキッシュだろうと言う解釈もあるよう ですが、実際どうなんでしょう?  色使いがティカル周辺のものとは少し異なり、何処から出土したものか興味深い所ですが、出所不明です。

古典期前期はテオティウアカンの影響がグアテマラまで及ぼされた時代ですが、右の三足土器もテオティウアカンの様式を汲みテオティウアカンの文字記号 も刻まれています。

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 (Reproducción de pintura mural de Uaxactún)

古典期前期は以上ですが、壁にウアシャクトゥンの壁画が飾られていたので写真に撮りました。 1937年に建造物 BXIII で発見された壁画で、 その後 盗掘者により建物が壊されて壁画は失われますが、幸い模写したものが残されます。 白黒写真は見たことがありましたが、 彩色された模写を見たのは初めてでした。

左端の赤く塗られたテオティウアカンの衣装を来た人物に対して、黒く塗られたのがマヤの王で 右腕を胸に回して恭順の意を表しているそうです。

展示室 5-6 古典期後期 Sala 5-6 Período Clásico Tardío
展示室 5-6 はマヤの王朝文化が最盛期を迎えた古典期後期の展示品がまとめられています。

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 (Vasos Cilindricos, Costa Sur, Clásico Tardío)

南部海岸の円筒土器がまとめて展示されていました。 表面を陰刻して絡まった蛇の片方を赤く彩色した壺はマヤとは異なるコツマルグアパ文明の もので、なかなかの工芸技術の高さです。 コツマルグアパの説明はこのページの一番最後にあります。

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    (Cuenco de Wayob, Peten, Clásico Tardío, Tierras Bajas, Clásico Tardío)

これは北部低地(ペテン)の多彩色土器で、"Wayob" と呼ばれる人間の持つ精霊・化身の動物を表したもので、ジャガーやコウモリ等が 描かれています。 3方向から撮った画像をまとめました。

マヤ低地の古典期後期の彩色土器は他にも多数展示されており、以下写真を紹介します。

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       (Vasos pintados con figuras de aves, Tierras Bajas, Clásico Tardío)

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   (Vasos pintados con animales mitológicos, Tierras Bajas, Clásico Tardío)

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       (Vasos pintados con Wayob de Cacao, Tierras Bajas, Clásico Tardío)

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 (Vaso con hombres y dioses)              (Vaso con Dios N)

上の写真から順に、鳥が描かれたもの、神話上の動物が描かれたもの、カカオの化身のもの、そして王や神が描かれた壺です。 全てグアテマラ北部の マヤ低地からのもの。

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     (Vasos pintados con Arbles de Cacao, Artiplano Norte, Clásico Tardío)

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 (Vasos policromados de Estilo Chamá)

ペテン県の南、中部高地の北にあたる、キチェ県とアルタ・ベラパス県の境にあるチャマという所では独特の土器様式が発達し、ポポル・ブフ博物館 にはここからの彩色土器の逸品が沢山まとめて展示してありました。 上縁部や下部に赤い帯があり、黄色やオレンジ色の背景の上に、神や動物など が描かれ、背の低い円筒形がチャマ様式の特徴になります。

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  (Cuenco Policromado Tierras Bajas, Clásico Tardío)  (Vaso de las Estrellas)

左はペテン地方の壺で、酒甕を挟んで2人が向かい合って座り、酒宴でしょうか。  右は星の壺と呼ばれ、1998年に破片の状態で寄贈され博物館の 手で復元されたものです。 詳しい説明は下の画像で。

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 (Vaso de las Estrellas, Foto de Pagina de Museo Popol Vuh)

1 から 12 の番号が振られた壺の展開画像は上の星の壺のもので、ポポル・ブフ博物館のページからお借りしました。 リンクをクリックすると博物館 のページで、発見された当時の破片と復元後の大きめの展開画像があります。 その展開画像をクリックすると詳細な部分写真も見れます。

壺には玉座に座る王の前に一団の人々が会同するマヤの宮廷の様子が表わされますが、優雅な宮廷人の代わりに動物や怪奇な形相をした人々が星の符号と 共に描かれています。 詳細は省きますが、トウモロコシの神の姿をして玉座に座っているのはマヤ神話の双子の兄弟の父親、フン・フンナフプ(10)で、 その背後に長い吹き矢を持ったフンアフプ(11)がいて、更にその後ろでウサギを抱えているのがイシュバランケ(12)、ポポル・ブフに書かれたマヤ神話 の世界です。

玉座の前で血を流してひれ伏しているのがシパクナ(8)とカブラカン(9)と考えられ、ポポル・ブフ神話ではシパクナとカブラカンを退治したのは専ら 双子の兄弟の偉業になっていますが、この壺に描かれた場面からは、父親が主役で(1)から(7)の天界の神々も加わり、実際にはより複雑で豊かなマヤ神話 が存在していた事を示唆しているのかもしれません。

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 (Vaso de Remate, Foto de Pagina de Museo Popol Vuh)

もうひとつポポル・ブフ博物館が誇る マヤ神話をモティーフにした彩色壺がこの漕手の壺ですが、訪問時は展示されていなかったように思います。  画像は博物館のホームページから。 博物館のリンクを開いて右下の背の高い円筒壺がこれで、クリックすると展開図が示されます。

トウモロコシはメゾアメリカでは最も重要な穀物で、ポポル・ブフの中でも人間はトウモロコシの粉を練って創造されるように、神話の中ではトウモロコシの 神は最も重要な神となり、上の星の壺でもフン・フンアフプはトウモロコシの神の姿をしていました。

さてこの漕手の壺の解釈です。 3つのシーンが表わされ、初めは展開画像の左側で、トウモロコシの神が二人の女性によって着飾らされて旅立ちの準備 をしている様子です。 主題には関係ありませんが、マヤの絵でこんな豊満な女性が描かれているのは見たことがありません。(絵文書に出てくる月の女神は老婆 です。) 次は右上の船のシーンで、前後で櫓を漕いでいる漕手の神の間で大きな袋を抱えたトウモロコシの 神が旅を続けている様子です。 大袋には恐らくトウモロコシの粉が入っていて、上に掲げた右手は近づく死を悲しんでいる様子との事。 そして最後の シーンが船の下で、右隅のウミヘビの口から生まれたばかりの乳児を大きな魚が噛んでいて、恐らく トウモロコシの神の再生を示しているそうです。
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           (Vaso de Remate, Foto de Pagina de Mayas Autenticos)

Mayas Autenticos のページに展開前の壺の写真があったのでお借りしました。



ポポル・ブフ博物館と言っても、ポポル・ブフ関連のものだけ集められている訳ではなく、グアテマラ中心の古代文明がテーマですが、やはり ポポル・ブフ関連には力が入るようで、星の壺と漕手の壺には詳しい解説がありました。
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          (Plato con inscripción jeroglífica)

マヤ神聖文字の解読は暦の定型書式の解明から始まりましたが、土器に書かれた文字にも定型文があり、その典型の絵皿が展示されていました。

中央に人の頭部が描かれていますが、長く使われて掠れてしまっています。 その周りの文字群は1時にあたる顔文字から時計回りに3文字が導入文字で、 その後に製作者の名前があり、次いで使用者のホル・チョク・ヤビーンの名前があるそうです。 カカオをしまうとか、飲み物を飲むなどの容器の用途 なども一般的に書き添えられたようです。

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(Incensario con tapa de Gobernante y Urna con Mazorcas de Cacao, area de Copán, Clásico Tardío)

カカオはトウモロコシと並んで重要な産品ですが、これは高価で専ら王や貴族に供されました。 左はコパン様式のカカオの実の飾りが付けられた 骨壺です。 右の香炉も多分コパン地区からのものと思われ、コパンでは類似の 香炉で王を模したもの が見つかっています。

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 (Figurillas de Tierra Baja y Altiplano, Clásico Tardío)

他にも古典期後期のものが沢山あり、これは焼き物の人形、土偶のコレクション。 貴族や戦士など、女性や若者を含めて様々な装いで、 呼子になっているものもかなりあるようです。

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 (Excentricos, Collares y Orejeras de Jade)

黒曜石や火打石を用いた石器類、エクセントリック石器も集められ、翡翠性の耳飾り、ネックレスのコレクションもありました。

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 (Recipientes de uso ceremonial de Mármol y Alabastro)

大理石やアラバスターも祭祀用の容器に加工されました。 古典期後期にはホンジュラス地方のものが交易で各地に普及したようです。

展示室 7 古典期・後古典期 Sala 7 Clásico Tardío y Posclásico
展示室 7 は古典期・後古典期となっていて、後古典期のドレスデン・コデックスの複製なども飾られていますが、見ものは様々な形、大きさ、デザインの 古典期後期の骨壺コレクションです。

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 (Urnas Funerarias del Norte de Quiché, Clásico Tardío)

グアテマラ高地北西部、ネバフやチャフルとその近郊のキチェ県、ウエウエテナンゴ県で埋葬に用いられた骨壺で、大きなものには遺体がそのまま胎児の様 に体を屈めた形で安置されたようです。

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 (Urnas Funerarias del Norte de Quiché, Clásico Tardío)

左のものは高さが 110cm もある大型の骨壺で、死や再生に関連付けられるジャガーが模られています。(骨壺はジャガーの神で、蓋はジャガー。)  右の二つの骨壺にはジャガーとトウモロコシの神が髑髏と共にデザインされています。

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        (Urnas Funerarias del Norte de Quiché, Clásico Tardío)

角型のものもあり、左はジャガー、右はトウモロコシの神が装飾されています。 こうした装飾骨壺の考古学的背景はあまりよくわかっていませんが、 死に関する神々の表現は、低地ペテン地方と共通の信仰、発想を持つようです。

展示室 8 コロニアル   Sala 8  Colonial
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 (Fragmento de altar en madera dorada, Siglo XVIII)

最後の展示室 8 はコロニアル時代の展示で マヤは不在になるので、祭壇の写真を一枚だけ。 ふんだんに金メッキを施した素晴らしい 18世紀の祭壇ですが、カトリックはマヤの敵でした…。

1 階 ギャラリー  Primer Nivel  Costa Sur
ポポル・ブフ博物館は以上ですが、実は1階のエレベーター周りの公共スペースに、石造物のギャラリーがあります。

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 (Monumento 26 de Palo Gordo, Suchitepéquez, Clásico Tardío)

マヤとは趣を異にするコツマルグアパ文明がエスクイントゥラ県、サチテペケス県の高地から海岸地帯にかけて古典期後期に繁栄し、メキシコ系ピピル人 によるものだったと考えられます。 その石造物がここに集められており、写真はエスクイントゥラ県パロ・ゴルドの記念物 26 で、死の神が 彫られています。

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         (Monumento 3 de El Casillo, Esquintla, Clásico Tardío)

これもコツマルグアパ文明の石像で、爬虫類の口から人の顔が覗いたもので、サチテペケス県エル・バウル遺跡のエル・カスティーヨ記念物 3 でした。

コツマルグアパのものが集められているのは、後でガイドブックを見て知った次第で、訪問時はそれほど関心を払わなかったのが多少心残りになりました。 石造物は 10点チョットあったようです。


以上でポポル・ブフ博物館を終わります。 マヤファンには国立博物館だけでなく、このポポル・ブフ博物館も併せて見学される事をお奨めします。


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