(Gran Plaza y Acrópolis de Bonampak)
これはグラン・プラサから見たアクロポリスで、2本の石碑の間に見える建物が壁画の神殿です。
(Chan Muan II, protagonista de las Pinturas, grabado en la Estela 1)
右側の白く輝く石碑は 石碑 1 で、壁画の主人公になる チャン・ムアーン 2世が 見事な浅浮彫りで刻まれます。
ボナンパック遺跡の詳細 は遺跡のページで、また
壁画の修復と解読 は別途マヤ・トピックスで取り上げてあり、
ここでは壁画の全天球画像の紹介に留めます。 詳しくは其々のページを参照ください。
アクロポリスの最初の基壇を登り 壁画の神殿の前に来ました。
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#theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
(Foto de 360°en frente de Templo de las Pinturas)
アクロポリスの最初の基壇を登り 壁画の神殿の前に来ました。 全天球カメラを試してみます。
戸口が3つ見えますが、左から第一室、二室、三室の入口です。
全天球画像はマウス操作で画像をくるくる回したり拡大縮小して全方位を見渡す事ができます。
画像の中の ロゴ-THETA をクリックすると Theta360°com に移動し大きな全天球画像が開き、全画面表示にすると
かなりの迫力画面です。
(Ricoh THETA S con selfie stick)
これが今回の秘密兵器、リコーの THETA S で、中央は自撮り棒でカメラを伸ばして手元にリモートスイッチ用のスマホを固定したところ、
右は自撮り棒を縮めてあります。
(Entrada al Cuarto de Pinturas)
其々の部屋の入口はこんな感じ、少し腰を屈めて中に入ります。 格子状のマットが敷いてある所だけ立ち入り可です。 内部は照明がなく
少し暗いですが、床面を除いて全面に極彩色で当時の貴族社会の様子が描かれ、さながら絵巻物の如くです。
第一室 Cuarto 1
それでは第一室から。 戦争に先立つ儀式と王の後継の紹介です。
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#theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
それでは第一室から。 戦争に先立つ儀式と王の後継の紹介です。
自撮り棒で部屋の中央を目指してカメラを少し持ち上げました。 照明が使えればベストですが、1200年前の壁画なのでこれは許されません。
三脚を床に置いてリモート撮影出来れば余分な撮影者が映らずに済むのですが…。
全天球画像の一番の楽しみ方は、まずロゴ THETA のところをクリックして Theta360°com に移動し、画像下に現れる丸マーク
の一番右(円の中に4つの点)をクリックすると画像が全画面表示(フルスクリーン)されて 臨場感ある全天球画像になります。
あとはマウスでポインターを動かして画像を動かしたり、丸いマーク(左から上、下、左、右、拡大、縮小、元位置、自動回転、
フルスクリーン) をクリックして楽しみます。
画像を動かすといろいろなアングルで室内を見渡せますが、こんなアングルも切り出せます。 これぞ全天球画像です。
学術的にはあまり意味がありませんが、全体がどうなっているのか理解するには良いかもしれません。
第二室 Cuarto 2
ボナンパック遺跡・第二室です。 撮影中の馬鹿面はソフトで処理しました。
#theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
第2室は戦闘場面と戦勝後の捕虜の審判 凌辱です。 画像が表示されない時はクリックして下さい。
左手で自撮り棒を支え、右手でスマホのリモートスイッチを押します。 THETA S は3月末にファームアップでタイマー撮影機能が追加されたので
これを使えれば両手で自動り棒を支えられたのですが。 撮影中の馬鹿面はソフトで処理しました。
捕虜の審判と凌辱の場面は戸口の上で、振り返って見上げると目の前になり、広角レンズを使っても部分写真しか撮れません。
THETA 画像からはこんな画像が切り出せましたが、当然歪みます。
第三室 Cuarto 3
第三室は戦争が終わり祝勝と貴族による自己犠牲の場面が描かれます。
#theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
第三室は戦争が終わり祝勝と貴族による自己犠牲の場面が描かれます。
ここは少しカメラを正面の壁画に近づけ過ぎたかもしれません。
THETA 画像は画像処理すると 少し水平が崩れるようです。 明るさやコントラスト、シャープネスは調整したいし、
何より撮影者を消すような工夫もしたいところで、リコーには独自の画像処理ソフトの開発をお願いしたく思います
THETA 画像から正面に見える壁画と、向かい合った戸口のある面の壁画を切り出しました。 戸口の上の写真は普通のカメラでは撮れず、
THETA ならではの絵柄です。 撮影者が全く邪魔ですが。
現地で撮影済みの画像をチェックしましたが、どうにも撮影者が不要です。 壁画の神殿前に常駐する監視員に画像を見せて相談。
短く縮めた自動り棒の上にカメラをセットした状態で、床面に直置きする事を了解して貰いました、 「但し、他に見学者が居ない時にね。」
との条件付きです。 ここはメキシコ、アミスタに優るものはありません。
カメラを床面に置いて部屋の外からリモート撮影しました。
#theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
でも結果はあまり芳しいものではありませんでした。 写ってしまった自動り棒の基部は画像処理で消しましたが、カメラの位置は低すぎるし、
何よりも戸口から差し込む陽光でコントラストが強くなり過ぎ、画質的には撮影者が陽光を遮った方が良かったみたいです。
あちら立てればこちら立たず、です。
夜間に照明を工夫して、カメラの位置を正確に部屋の中心に持ってくれば良いのですが、そんな事は専門の考古学者以外には許される筈もありません。
壁画の神殿の全天球写真は 100% 満足出来るものではなかったですが、建物が混みいった遺跡で全天球写真を撮っておくと後々建物同士の位置関係
が確認出来たり、工夫次第で RICOH THETA 、いろいろ使い道がありそうです。