マヤ遺跡探訪

JARDÍN BOTÁNICO - PUERTO MORALES
カンクンの南、プエルト・モラレスの植物園内にマヤの遺構があるようで、どんなものか? 時間があるので行ってみました。 紹介する程の遺跡ではありませんが、こんな場所にもこんな遺構があったと言う、ご参考程度です。

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プエルト・モラレスはカンクンとプラヤ・デル・カルメンの間に位置する港町で、古くはコスメル行きのフェリーが出ていたようですが、 現在はその位置をプラヤ・デル・カルメンに譲っています。 然しカンクンから 40Km未満と言う立地から周辺での観光開発も進むようです。

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    (訪問日 2019年 4月 26日)

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カンクンから国道 307号を一路南下。 プエルト・モラレスのフライオーバーを通り過ぎて最初のラン・アバウトでUターンして 直ぐに側道へ、 200m 位で植物園の入り口です。 側道に入り損ねると本道からは植物園に入れないので要注意です。  上の写真にある入り口を車で入ると中に駐車場があります。

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  (Entrando en el Jardín Botánico)

植物園は Jardín Botánico Dr. Alfredo Barrera Marín。 著名な植物学者を偲んでその名が冠されています。 海岸沿いのマングローブ林と国道の間で南北に伸びる 65ヘクタールの区画に 1982年に開設され、 自然が保たれていて植物のみならず動物、特に鳥類の宝庫になっているようです。

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  (Mapa del Jardín)

入り口の事務所で入場料を支払い、遺跡を探します。 植物園の案内板から地図を切り出しました。 植物園の探索路は全長 4Km になるようですが、まずは遺跡へ。 地図の右上の黄色い枠と丸で記した所が遺跡で、北は矢印の方向になり、 入り口( Inicio / Start の矢印 )から南の方角へ向かいます。

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  (Hacía Ruinas Maya)

植物園なので、マングローブ、シダ類、着生植物等の標識がありますが、マヤ遺跡の矢印が示す方へ。

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  (Area de Ruinas Maya)

暫く行くと遺跡と呼ばれるものが見えてきました。 写真の上から進行方向、左、正面、右です。

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  (Un Montículo)

上の写真では何が何だかわからないと思いますが、これが左側に見えていた土塁です。 周囲は崩れていてどういう建物だったかよくわかりませんが、平石を積み上げた建物の一部が見えます。

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  (Pequeño Templo sobre plataforma baja)

中央奥には低層の基壇の上に小さな神殿がありました。

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  (Templo del estilo costa oriental)

神殿は壁面に塗られた漆喰がそのまま残され、入り口のまぐさ石も当時のものが残されているようです。 神殿上部は崩れていますが、側面を見ると壁面が内側に傾斜した典型的な東海岸様式が見てとれます。 屋根の上には現在の住人であるイグアナが。

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  (Pequeño Altar)

正面神殿の右手前には奉納物を収める為だったのか、石組みで小さな壁龕が作られていて、祭壇でしょうか。 正面神殿は北西向きに建てられ、祭壇?は神殿前の広場でおよそ北東を向いていました。

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  (Breve explicación del sitio)

遺跡の簡単な説明がありました。 後古典期の後期にあたる 1400年頃のものだそうで、古典期の建物と比べると粗末な造りです。 祭祀や奉納儀礼に用いられた小神殿、祭壇、石垣等で、現在でもマヤの神官により儀礼が執り行われるそうです。

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  (Otro Montículo)

遺跡に近づいた時に右側に見えていましたが、もう一つ土塁があります。
崩れた石材の山で、一見して建物の残骸とわかりますが、どんな建物だったか想像もつきません。  周辺にまだ埋もれたままのものがあるのかもしれませんが、植物園のマヤ遺跡はこれで一応全部です、

上の説明書きには 考古学ゾーン、祭壇 "祭祀センター”とありましたが、これがこの遺跡の名称???

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  (Canal de agua en la zona arqueológica)

この東側の土塁を右に(東へ)回り込んでいくと遺跡ゾーンを外れていきますが、石組みから水が流れ落ちる水路がありました。 マヤの時代のものと思いたい所ですが、植物園を整備する時に新たに作られたものでしょうか?

後古典期後期と言うと 15世紀半ばにマヤパン同盟が崩れて16の小王国が割拠する時代で、キンタナロー州北部と中部はエカブ王国 が支配するところとなります。 エカブ王国は緩やかな統治で各地に小王を従えていたようで、北のエル・メコからカンクン、コスメル を超えて中部のトゥルム迄この時代の遺跡が点在します。 植物園の遺跡はカンクンホテル街にあるエル・レイ、サン・ミゲリートと、 シャマンハと呼ばれたプラヤカルのちょうど中間で、やや遺跡が希薄な地域にありますが、どの勢力の下でどんな性格を持った 存在だったのでしょう?


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  (Mirador y Puente Colgante)

折角なので植物園を一周してみました。 植物園の北東端に展望台と長い吊り橋があり、カリブ海に向けて広がる低湿地が一望出来ます。

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  (Paisaje panorámica desde el Mirador)




最後に植物園で出会った鳥とトカゲの写真を紹介して、このページを閉じます。

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  (Green Jay)

マヤ遺跡では鮮やかな青色のユカタンカケスをしばしば見かけますが、ミドリカケスはそれ程一般的ではないのか 一度も目にした事がありませんでした。 今回この植物園で初めて出会えましたが、 黄緑、緑、黄色、紫色に濃紺…、 何とも言えない色の取り合わせで、ちょっと感動。

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  (Basilisco)

植物園の駐車場に戻ると、変なトカゲが居る。 イグアナかと思ったらいきなり後ろ足2本で走り出しました。 聞くとイグアナの仲間でバシリスクと教えてくれました。 1m 近い大物で、初めて見ましたがアップにすると綺麗なトカゲでした。


植物園ではマヤ遺跡より自然の方が面白かったかもしれません。(笑)



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